人間ドックはどこまでの検査項目を選ぶべきか?

精密検査ひと昔前よりも検査項目も複雑になって選択肢が増えた分、人間ドック選びが難しくなったといわれています。

そこで人間ドックの仕組みや選び方を提案する当サイトに先日「人間ドック どこまで」といった検索ワードを経由してこられた方がいたようですね。

たしかに医療機関やクリニックが違えば用意されている人間ドックのコースも違えば、細かい検査内容や設備機器も違ってきます。

そもそも何歳の場合、これとこれを受診すべき…というガイドラインや決まりさえ存在しません。たしかに「どこまでの検査項目を選べば良いのか…」と迷われるのも当然のこと。

そこで今回は、年齢ごとの最低限受けるべき人間ドックの検査項目について考えてみたいと思います。

 

どこまでの検査項目を選ぶかは、年齢によって決まる

医師の説明今回の検索ユーザーさんが何歳なのか不明ですが、基本的に年齢ベースで検査項目を選んでおけば間違いありません。

30代、40代、50代、60代以上では、発症する病気のリスクも違うために、選ぶべき検査項目も違ってくるもの。

まずは自分の年齢で考えられる病気のリスク、そして過去の病歴や特定の病気が多い家系かどうか…という部分を加味して選んでおけば間違いありあません。

もちろん選んだ検査項目によって人間ドックのトータルの料金も大きく変わるし、放射線などの身体的な負担も変わるもの。単純に多くの検査項目を選んでおけば良いというものでもありません。

ポイントは自分の体や財布にとって負担の少ない検査項目で、少しでも多くの病気リスクをカバーできる検査項目を選んでおくことなのです。

 

30代の人間ドックはどこまで受けるべきか?

30代に必要な人間ドックでも詳しく説明していますが、働き盛りの30代が注意すべきは、過労や食生活の乱れからくる生活習慣病のリスク。早い方の場合30代の後半でも十分に高血圧症や糖尿病、動脈硬化の前兆といえる症状が出始める頃です。

血液検査を含めた基礎検診によって各種の生活習慣病のリスクを探りつつ、X線検査や超音波検査を組み合わせて消化器系のがんを早期発見するのが定番だといわれています。

上記の専門的なドックを含めた検査項目を選んだところで、3~4万円というのが30代の人間ドックの相場となってきます。(こちらの記事、人間ドック30代!若い世代の選ぶべき検査項目と注意点も参考にして下さい)

 

40代の人間ドックはどこまで受けるべきか?

40代脂肪が溜まりやすく糖尿病や高血圧症のリスクが高まる40代は、20代~30代のツケがまわって各臓器や血管にも症状として現れ始める時期。

一度は本格的な人間ドックを受ける時期といえます。

とくに飲酒や喫煙を若い頃から続けている方の場合、肺がんや大腸がんが発症してもおかしくない頃です。

基礎検診の血液検査によって糖尿病や肝炎のリスクを確認しつつ、最低限でも上部消化管のX線検査や腹部超音波検査によって消化器系のがんリスクを早期発見しておきたいところですね。

一般的に上部消化管のX線検査費用が約1.5万円~、便潜血検査なら3,000円~、超音波検査でも5,000円~というのが具体的な相場となっています。

これに加え、より本格的な人間ドックを希望するならPET検査によって全身のがん細胞をスクリーニングする(約10万円)、またはPET検査でも発見しづらいがんリスクや脳梗塞の早期発見をかねてMRI検査(約1~2万円)等もお勧めです。

さらに喫煙歴の長い方は個別で肺がんリスクを確認するためにも、定期的な胸部のCT検査も忘れずに受診しておくべきかもしれません。(こちらの記事、人間ドック40代!40代に必要な検査項目と注意点も参考にして下さい)

 

50代の人間ドックはどこまで受けるべきか?

心筋梗塞や脳卒中と様々な生活習慣病の発症率がグンと高まる50代、がんリスクも高まることを考えても、最低2年に1回は本格的な人間ドックを受診しておくべき年代といえるでしょう。

体力が低下しはじめる50代、いわゆる日本人の死因ワースト3である心筋梗塞、脳卒中、がんという全てのリスクが急激に高まる時期。それだけに30代、40代よりも費用や時間をかけて徹底的に体の状態を調べる必要があるのです。

50代のモデルケースとしては、血液検査を中心とした基礎検診+腹部の超音波検査による肝臓や前立腺、胆のうのチェック、さらに症状の出にくい前立腺がんにもアプローチしておきたいところ。

自覚症状の少ない分、進行してから見つかるケースの多い前立腺がんは定期的な検査が早期発見のカギを握っています。

また脳梗塞や心筋梗塞のリスクを早期発見するためにも、必要に応じて不整脈を確認できるホルター型心電図検査や、運動時の心臓の動きを確認できる負荷心電図検査という選択肢も視野に入れておくべきかもしれません。

そして忘れてはならないのが頭部MRI検査ですね。50代になると脳卒中や脳梗塞の発症率が急激に上昇します。

約1~2万円程度の費用で受診できる頭部MRI検査である程度の脳血管の状態は確認できます。脳血管の異常を早期発見できることを考えれば必ず選んでおくべき検査項目だといえるでしょう。(こちらの記事、人間ドック50代!中高年に必須の検査項目と注意点も参考にして下さい)

 

60代以上の人間ドックはどこまで受けるべきか?

60代各種のがんリスクのピークをむかえる60代以降、がんリスクを中心に各種の生活習慣病の早期発見もかねて本格的な検査項目を選んでおくべきかもしれません。

60代以降となると、基礎検診による生活習慣病のリスク発見はもちろんのこと、これまでの若い時期と違って人間ドックは基礎検診よりも専門ドックによる精密検査が中心となってきます。

肺がんや肝臓がんといったリスク発見のために胸部CT検査(約1~2万円)、胃がんや胃潰瘍、胃ポリープをカバーするために上部消化管のX線検査(約1万円)は60代にとって必須項目といえる内容。

隠れ脳梗塞のリスクを知るためにもプラスアルファで頭部MRI検査、さらに前立腺の状態をチェックするためのPSA(腫瘍マーカー検査)も選んでおきたい検査項目のひとつ。

さらに一度はPET検査によって全身のがん細胞をスクリーニングしておくことも必要な時期かもしれません。また60代以降は一度の人間ドックの数値をチェックすることよりも、前回の人間ドックでの数値と比較することが重要となってきます。

つまり定期的な受診(最低でも2年に1回程度)を継続することが、がんリスクや生活習慣病の早期発見につながるのです。(こちらの記事、人間ドック60代!シニアが受診すべき検査項目と注意も参考にして下さい)


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